会社携帯としてandroidとiphoneのどちらを導入するか悩んでいる会社も少なくないでしょう。一般的に「iphone=デザイン性が高いブランドスマホ」、「android=コスパが良いスマホ」というイメージがあるようですが、実際のところ両スマホの性能はどれくらい違うのでしょうか。
この記事ではそれぞれのOS搭載しているスマホから、代表的な機種をピックアップして性能比較してみます。比較するのはiphone XSとHuawei P30 Proというどちらも人気の機種です。
性能比較1:処理能力
まずは処理能力から比較して見ましょう。処理能力とは簡単に言えば「スマホの動きを快適にするための能力」のことです。レストランの例えで考えてみましょう。ホールスタッフやキッチンスタッフの連携がよく取れているお店の場合、客が料理を注文してから実際に提供されるまでが非常にスピーディーです。一方、それぞれが悠長に動いていれば客は待ち時間が多くなります。
同じように、スマホに搭載されている処理機能関連のパーツの動きや連携が悪ければ、スマホのパフォーマンスは良くありません。処理に関連するパーツとしては以下のようなものがあります。
・CPU
スマホの頭脳。性能はHzやMHz,GHzなどで表す。この部分の数字が高いほど一般に処理能力が高い。また「コア」と呼ばれる中核パーツの数が多いほど処理速度もアップする。
・メモリ
メモリ(RAM)とは一時的にデータを保存しておくパーツです。保存と聞くとストレージのことを思い浮かべるかもしれませんが、メモリはあくまで一時的な保存を担当します。例えるならストレージは冷蔵庫で、メモリは食材を置くまな板、データは食材のようなものです。料理する時は必要なものを冷蔵庫から取り出してまな板の上でカットしますよね。同じようにメモリは当面使っているデータ保存に役立ちます。
・OS(androidやiOS)
OSはスマホ全体の動きを制御する役割を果たします。上記の例えで言うなら調理する係がOSのようなものです。スマホのOSとしてはandroidとiOSが最も有名です。OSは必要に応じてアップロードされ性能が向上します。
androidとiphoneの処理性能比較
では以上の点を踏まえたうえで、androidとiphoneの処理性能の比較をしてみましょう。先述のiphone XSとHuawei P30 Proの処理レベルはどれくらいでしょうか。
・iphone XS
iphone XSで使われているチップセットは「Apple A12 Bionic」と呼ばれるものです。名前だけ見ても分かりにくいのでCPUの性能を数字で表すと2.49GHz×6(6コア)です。メモリ容量は4GBです。
・Huawei P30 Pro
一方Huawei P30Proのチップセットは「HiSilicon Kirin 980」というタイプで、数字上では2.6GHz+1.92GHz×8(8コア)となっています。メモリ容量はiphone XSの1.5倍となる6GBです(6GBと8GBがある)。
メモリ容量は2GBも違いがありますが、複数の作業をしてもそれほどの差は出ません。6GBというポテンシャルは評価できますが、4GBだからiphone XSが悪いというわけではありません。
CPUに関しては「AnTuTu」というベンチマークアプリを使ってみると以下のようになります。
・iphone XS:約354,890
・Huawei P30 Pro:約309,400
CPUに関してはiphone XSに軍配が上がりました。とはいえどちらも非常に高速な処理が可能なので、素人目にはどんな作業をしていてもさほど違いは感じないでしょう。電話やメール、Webブラウジングなどの基本作業はもちろん、3D系の作業でも十分動いてくれます。
性能比較2:バッテリー持ち
続いてバッテリー性能比較です。バッテリーの持ちは処理能力のように作業そのものと密接な関係があるわけではありませんが、会社携帯として1日中使う場合にはかなり重要なポイントです。どれだけ処理性能が高速でも半日使って電源切れしてしまうようでは使えませんよね。
ではiphone XSとHuawei P30 Proを比較して見ましょう。
・iphone XS:2658mAh
・Huawei P30 Pro:4200mAh
こちらはHuawei P30 Proが上回りました。使い方や設定方法によってはバッテリーの減り方の体感速度が異なりますが、数字上で言えば4,000mAhを超えるHuawei P30 Proが無難な選択になりそうです。
性能比較3:解像度
画質を大きく左右する解像度ですが、両者のスペックは以下のようになります。
・iphone XS:1125 x 2436(ピクセル密度462ppi)
・Huawei P30 Pro:1080 x 2340(ピクセル密度422ppi)
こちらはiphone XSがわずかながら上です。画面の滑らかさを示すピクセル密度は40ppi分上回っています。画面を構成する最小単位であるピクセル数もiphone XSの方が多いです。しかもiphone XSの方が0.3インチほど画面サイズが少ないので画面もより滑らかになります。
ただし人間は、300ppi以上の密度になるともはや認識できないともいわれているので、両者とも十分なパフォーマンスがあると言えます。
まとめ
処理性能とバッテリー、解像度という3つの分野でiphone XSとHuawei P30 Proを比較しました。両者とも遜色ない仕上がりになっていて、どちらが絶対的に優れているとは言えません。どちらを選んでも会社携帯として十分なスペックを備えています。
androidとiphoneのどちらにするか迷った場合は、上で比較したポイントを参考にしながら候補をあげてみてください。Android系スマホは値段によってスペックはピンキリですが、ある程度iphoneに近い値段の機種を選べば十分なパフォーマンスを見せてくれます。