スマホを従業員に支給してビジネス利用してもらう企業は少なくありませんが、使うOSをiPhoneなどのiOSからGoogle系のAndroidスマホにする場合は注意が必要です。この記事では変更の際の注意点を紹介していきたいと思います。

iPhoneからandroidに変える時の注意点

iPhoneからandroidに変える時の注意点

iPhoneは端末価格が10万円近くすることもありますが、Androidは2,3万円でも導入可能なので移行を検討している会社も多いのではないでしょうか。でもいきなり移行するのは良くありません。以下のような注意点を意識して慎重に行う必要があります。

・セキュリティ
iPhoneのセキュリティと比べるとAndroid携帯はセキュリティ度がいまいちと言われています。サンドボックスや自動アプリチェックなど対策は取られていますが、Androidを狙ったマルウェアの数や種類はiPhoneを狙ったものよりも圧倒的に多いので注意が必要です。

・操作の統一性
Android携帯は世界の複数のメーカーから開発されていて、それぞれのメーカーが独自の操作方法を取り入れています。同じAndroidOSを使っていても画面が違ったり設定方法が違うなど統一性がないと不満を感じる人も少なくありません。またバックアップ方法も一律ではないので、携帯が変わったときに困る従業員が出てくる恐れがあります。

・連絡先のエクスポートとインポート
携帯を変える場合は取引先のコンタクトの引継ぎ作業をする必要があります。iPhoneからAndroid携帯に変える場合は、iCloudから「vCard」というデータをエクスポートしてGoogle連絡先にインポートしなければいけません。

・ブラウザのブックマーク
iPhoneで使っているブラウザがSafariで、新しく会社携帯として使うAndroid端末ではGoogleChromeを使う場合、ブックマーク情報のエクスポートとインポートが必要です。

・データを移行できないアプリもある
iPhoneアプリを通して作られたデータすべてがAndroid側に移行できるわけではありません。アプリによっては出来るものもありますが、両方のOSに共通して使えるデータなのかどうか調べる必要があります。場合によってはデータ移行でかなり手間取ったりあきらめるしかないケースも出てくるでしょう。

まとめ

iPhoneからAndroid端末に変更する際の注意点をいくつか紹介してきました。設定変更を従業員各自が行う場合は手間がありませんが、一方で会社サイドの意図通りに設定変更が行われているか管理者のチェックが必要になります。一方管理側がすべて設定するとなると従業員の数によってはかなり時間がかかるかもしれません。

iPhoneにもAndroidにもビジネスユースするメリットがあるのでどちらの携帯がベターとは言えませんが、OSの違う携帯に変更する場合はこれまでとは使い勝手が多少なりとも変わることを意識して慎重に移行作業を進めましょう。